僕の前にいつも並んで座る
素敵な老夫妻がいらっしゃいました。
ご夫妻がどんな出会いをされたのか
そしてどんな家庭を築いたのか
僕は知らなかったのですが
「ああ、こんなふうに歳を重ねて
こんな夫婦になれたらいいな」
そんな気持ちでシャッターを切ったのを思い出します。
いつしかご主人を天に送り
ご婦人がひとりで礼拝を守って・・・
そしてご婦人も天へと還ってゆかれました。
一日一日は長くて
その日その日に労苦が山のようにあるように思えます。
休みなく走っているように思えても
振り返るとまるでひと時のようです。
そして、したくてもできなくなる時も来る。
できるときに、できる事を精一杯させていただこう。
そして歳を重ねて・・・
歳を重ねて・・・
ご婦人の葬儀に参列し、
その眠るようなお顔にお話しました。
「また、お会いする日を楽しみに
あのあたたかな後姿を思いながら
しっかり生きます」と。。。
美瑛の丘のおもちゃ屋さん 店長日記