美瑛の丘の心象風景  おもちゃ屋さん日記

美瑛の丘の上にある 小さなおもちゃ屋さんからの物語

知床の大自然〜羅臼・熊の湯



       楽園の丘



       朝起きると、思わず外へ飛び出しました。
       朝霧の残る広大な牧場。
       空は秋の香り・・・
       360度、どの方角を見ても北海道の広さを実感できます。


       本当にキャンプ場なの?と思うほど静かです



       こんな贅沢な時間ってないです
       息子が合流できた事を感謝しつつ
       木陰での朝食。



       今日は世界遺産知床の顔を見ようと思っています。
       早起き一家は早々にテントをたたんで多和平キャンプ場を出発!
       一路知床半島を目指します。


       娘もナビから解放されて、ほっとしたようで
       後部座席で唄を歌っています。
       2時間かかってウトロに到着!

  
       知床岬は世界遺産に登録され
       人は入ることができません。
       ここからは船に乗って、海から触れる事にしました。


       

       
       小さなクルーザーは滑らかな海の上をゆっくりと進みます
       本当に海なのか、わからないほど穏やかです。


       人の立ち入る事のできない自然
       切り立った断崖が少しづつ近づいてきました。





       硫黄山の熔岩が流氷に削られたという岩肌
       頭の上に被さって、今にも崩れてきそう!
       壮絶な光景です。





     
       最初に現れたのは「フレペの滝」
       乙女の涙ともいわれるこの滝は
       清らかな水流が2本、岩肌をさらさらと流れています。

     
       なるほど乙女の涙・・・





       黒い洞窟という意味の「クンネボール」
       波や流氷に浸食され
       岩には大きな穴が開いています。
  
       洞窟の奥はアマツバメの繁殖場所。  
       吸い込まれそうな怖い感じ。    






       「カムイワッカの滝」
       カムイワッカとは「神(魔)の水」
       昭和11年の硫黄山の火山活動では、カムイワッカ沢を大量の硫黄が流れ
       何年も採掘が行われました。
       河口には今もその時の跡が残っています。
       二重の滝になっているのが分かりますか?



    
       こけし岩
       たわら岩
       硫黄の滝・・・


       大自然の造形にすっかり見入っていると
      

      「ひぐまの親子がいますよー」
       船長の声

    
       え?  どこどこ(☉_☉) 


       おおおお  いたいた!
       波打ち際を仔熊2頭と親熊!




       ゆうゆうと魚を探して歩いています。

    
       仔熊はちょこちょこ母熊の後をついています。
       コチラをまったく意識していません。

       「ああ これが彼らの自然な姿なんだな」
       僕達が見ていようが、いまいが
       この熊の親子は、きっと明日もこうしているのでしょう。
       

       遠く見えなくなるまで
       僕は熊の親子を見つめていました・・・
       

       



       ライオンがすわっているような岩
       


     
       さまざまな奇石や滝を楽しみ
       熊の親子も4組ほど見ることができました。


       そして、とうとう知床岬に到着
       ここが地の果てです。

       



       船はゆっくりと旋回し
       帰路につきます。


       岸壁から離れて
       スピードを上げました。



       するとその横をイルカが一緒に泳いでいます!

       

  

       何頭も水面に現れてはもぐっています
       なめらかな海を楽しんでいるようです。   




       イルカに見送られて
       僕達はウトロに帰ってきました。

   
       みんな胸がいっぱいで、
       しばし無言・・・
       いつまでもこの豊かな自然が守られるよう
       祈らずにはおれませんでした。



  
       明日は帰る日
       羅臼の熊の湯キャンプ場で一泊し
       美瑛に戻る予定です。




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