「家族へ」
寮生活をしている息子から毎日届く手紙。
その行間の気持ちまで見ようとするかのように
短い手紙を何度も何度も読み返します。
一日一信
寮生活最初の一ヶ月は
あえて電話も緊急時意外はかけないことになっていて
親子ともども、通信手段は手紙だけ。
毎日手紙を書くことを「一日一信」といって
子どもたちも親も励みます。
この手紙がいいのです。
メールやラインで交わす言葉。
ブログやソーシャルで知る、その人の「今」。
大急ぎの情報であふれる世の中に
「いま、どうしているだろうか」と思う、
手の届かないその気持ちが、とてもいいのです。
一年間で数百通になるこの手紙。
亡き母は僕の手紙を全て保管してありました。
もちろん僕も父母からの手紙は全部取ってあります。
30年以上経った今
その手紙を懐かしく読み返し
もらった時には見えなかった父母の愛を知る。
その筆跡に、父母の僕に対する想いを見る。
30年前の父母の手紙を
息子からの手紙にそっと重ねて。
30年後
息子が僕らの手紙を読むだろうか
そんなことを思いながら
今日も筆をとります。
元気ですか
こちらはみんな元気ですよ・・・
美瑛の丘のおもちゃ屋さん 店長日記