今日は娘の卒業式。
僕は、ひとあし先に会場に入りました。
まだ誰もいない体育館。
ピアノの音だけが響いています。
卒業式の曲をぼんやりと聴きながら
今日、小学校を卒業する娘のことを考えていました。
美瑛への移住は、
彼女に対して「高学年で転校」という、
高いハードルを越える事を強要していました。
慣れ親しんだ友達と離れ
残り2年間という短い時間の中で友達を作り、
自分の居場所を得るのは本当に至難の業です。
でも、
埋もれるかと思っていた僕の予想と反して
彼女は実に積極的に学校の活動に参加し
今までと違った自分に挑戦してゆきました。
そんな彼女が、僕にはキラキラして見えました。
▲GXR Mount A12 + COSINA VoightLander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm Aspherical 2 f/5.6
今、思えば
それは必死の姿だったのかもしれません。
卒業式の父母の控え室に、手紙が置いてありました。
娘からでした。
途中まで読んで・・・
もう、読めませんでした。
大勢の父母の中で涙が出そうで。
きっと、移住が娘の中でどんな意味を持ったのか
答えが出るのは、ずっと先のことでしょう。
良かったのか
悪かったのか
なんて、単純なものではないのだと思います。
よき友に恵まれ
よき師に恵まれ
感謝して卒業してゆける。
手紙は「ありがとう」であふれていました・・・
さぁ そろそろ時間です
どんな顔で入場してくるかな。
きっと胸をはって
上を向いて元気良く歩いて来るでしょう。
輝いた6年間が、現れた姿で。
▲GXR Mount A12 + COSINA VoightLander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm Aspherical 2 f/5.6