晩鐘
大きな大きな太陽が
ゆっくりと山にかかってから完全に沈むまで
愛犬と二人
じっと動かず見つめています。
山はまるで偉人の死にゆくを見送るかのように
重く沈んで動かず
雲はそれをやさしく包むよう・・・
あたり一面
木々も畑も家も犬も
真っ赤に燃えていないものはありません。
その光に消えゆく寂しさはなく
あるのは
すべき事をやりとげて
感謝と豊潤に満ちたあたたかさ。
今日を感謝し
明日に望む、晩鐘の時。