父の古い友人が訪ねてくださいました。
父が亡くなって12年の歳月が流れました。
父が仕事を楽しんでいた頃の写真や論文を持ってきてくださり
懐かしい話をぽつりぽつりと聞きました。
その後
ふたりで美しい美瑛の丘の墓地へゆき
しずかに墓前に瞳を閉じました。
父が亡くなったあの日は日曜日でした。
知らせを聞いて、ひとり名古屋へ飛んでいったあの日。
暑くて 暑くて
悲しくて 悔しくて
布団で声を殺して泣いたのを
昨日のことのように思い出します。
でもね
父さんありがとう
僕達を美瑛に連れてきてくれて。
宝石のような7年を僕達は過ごしました。
父さんからのバトンを
僕達なりに活かしています。
今また次のページをめくるところ。
これからもっとおもしろくなるから
見守っていてね。
目をあけると
彼も父と話していたようです。
「感謝の言葉しかない」
彼はそう言って空を見上げました。
美瑛の丘のおもちゃ屋さん 店長日記