美瑛の丘の心象風景  おもちゃ屋さん日記

美瑛の丘の上にある 小さなおもちゃ屋さんからの物語

フルターフォッシュ スレッジ





     薪割りの友



     薪割りを単なる生活の雑務にしてしまうと
     とたんに北国の暮らしは味気ないものになってしまいます。



     蝦夷春ゼミの声を聞きながら
     たった独りで丸太に向い合うひととき。
     ぶつぶつと独り言をいいながら
     ひとつ
     またひとつ
     大きな「どんころ」が割れていきます。




     相棒は無骨な斧だけ。
     



     スウェーデンのエンジェル湖の畔で作られた斧は
     美瑛にやってきて5年、共に働いてくれました。
     2つの楔と共に、今では僕の宝物です。




     「今頃、東京の息子は何をしているだろうか」

      
    
     相棒に話しかけながら
     ひとつ
     またひとつ
     大きな「どんころ」が割れていきます。




美瑛の丘のおもちゃ屋さん  店長北海道移住日記