美瑛の丘の心象風景  おもちゃ屋さん日記

美瑛の丘の上にある 小さなおもちゃ屋さんからの物語

船出 自由学園入学式



     


     息子の入学式でした
     そして入寮式でした。
     美瑛の丘から船出して、寮生活がはじまります。




     私立自由学園
     信仰を持った2人のジャーナリスト、羽仁吉一・もと子夫妻によって、
     大正10年(1921年)に創立された学校です。
     https://www.jiyu.ac.jp/




     息子が美瑛の中学ではなく、自由学園を希望したのは、
     1年生の時に自由学園初等部で学んだからかもしれません。
     でも、僕はそれ以上に美瑛の5年の暮らしがあったからだと思っています。



     美しくも厳しい北国の暮らし
     その生活の全てが教育であり
     その生活の全てが楽しみでした。


     あえてテレビを捨て
     地域の子ども達と一緒に美瑛の自然を楽しみました。
     「無いものは工夫して作る
        その道具もなければ、道具から作る。
           作れなければ違うアプローチを考える」



     かっこいいことを言っていましたが、実のところ
     いつもあたたかな地域の方々に助けられ
     可愛く無邪気な子ども達に励まされていました。
     でも、そのお陰で楽しみが100倍にも1000倍にも膨らみました。






     僕たち夫婦が自由学園で学んだ全てのことが
     ここで生き、ここに結晶した5年間。
     息子がどっぷりとそこにひたり
     自分も同じ教育を受けてみたいと思ってくれたのは
     何より嬉しいことです。



     親子で共有できるものを沢山持って成長するでしょう。
     そして離れることで見えることも沢山あるでしょう。
     家族や友達の大切さを知り
     美瑛の素晴らしさ
     この暮らしのおもしろさも感じてくれるかな。
     

     僕たちが送った生活を
     息子がどのように歩くのか
     次に会うときが楽しみです。





     
     自由学園の校旗に並ぶ94個の星印。
     94年の歴史の象徴です。

     
     



     入学式の中で、95個目の星をつける役は
     一番遠くから入学した生徒がします。
     息子が壇上に上がり、協力して星をつける姿。
     大きな家族の一員に加えていただいたことを実感して
     胸が熱くなりました。。。









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