美瑛の丘の心象風景  おもちゃ屋さん日記

美瑛の丘の上にある 小さなおもちゃ屋さんからの物語

人のあたたかさ




     夕方家に帰ってくると、玄関にワインやアイスクリームやチョコレートが
     小さな包みに入って置いてありました。
     手紙が添えられています。
     たどたどしい日本語、そして英語、韓国語。
     「ああ! あの夫婦だ えらいなぁ」





     美瑛の丘のおもちゃ屋さんの前の道は
     お店の少し先で行き止まりになっていて
     その先は除雪されていません。冬季閉鎖です。


     昨夜遅く、街灯もない真暗闇の冬季閉鎖の雪道に、
     旅行中の若い韓国人カップルの車が動けなくなっていました。
     シャベルを借りにきました。
     かなり長い時間がんばっていたようです。女性は泣きそうな顔でした。
     「僕も一緒に手伝います」というと、ほっとしたように笑いました。


     元気を出して3人で車の下の雪をかき出しました。
     結局僕の車でロープをかけて引っ張り出し無事脱出(^−^)3人で大歓声!
     何度も何度もお礼を言っていました。
     名前や住所を聞かれましたが、困ったときはお互い様ですからと
     教えませんでした。
     でも、手紙にはちゃんと僕の名前も入っており
     旅の途中で時間も貴重だろうに、いろいろ調べて3ヶ国語で書いて
     届けてくれたようです。



     国は違えど、人のあたたかさを感じました。
     とても嬉しい気持ちです。。。




美瑛の丘のおもちゃ屋さん  店長日記